今回は院長の愛兎のおしゃべりちゃんについて紹介します。【患者背景】うさぎ(ネザーランドドワーフ)、5歳、避妊雌、主訴は突然の後肢の歩行困難【現病歴】直腸ポリープ【検査、評価】レントゲン検査を実施。レントゲン検査にて第8~10胸椎の変形を認める。【診断】下半身麻痺を伴う変形性脊椎症【治療、経過】ステロイドやビタミン剤を用いて治療を行い、一時的に下半身麻痺は改善したが、2週間後にて下半身麻痺が再発した。ステロイドの増量したが、改善が認められず下半身麻痺は残った。更に下半身麻痺により排泄物が付着することで湿性皮膚炎が生じていた。湿性皮膚炎に対して培養検査を行うと共に改善のため車いすを「ゆるやかゆきち日用品店」様に作成していただき、湿性皮膚炎は改善した。【考察】うさぎの変形性脊椎症は、品種(ネザーランドドワーフ)や加齢や脊椎への負担で脊椎が変形し後肢を引きずる、動きの鈍性化や下半身麻痺等の症状を引き起こします。軽度の場合は、環境整備(スロープや床にマットを敷く)等で経過を観察します。麻痺により失禁が生じる場合は、尿が身体に付着すると湿性皮膚炎を生じやすくなります。おしゃべりちゃんは、毎日シャンプーを用いて洗っておりましたが、写真のようになりました。湿性皮膚炎では、有効な抗生剤の使用(培養検査)と尿が付着しない環境を作ることが治療になります。尿が付着しないよう環境として陰部周囲や後肢へのワセリン系の軟膏塗布で水分を弾き、排尿時に物理的に尿が付着しないように努める事が一番になります。そのため、おしゃべりちゃんは「ゆるやかゆきち日用品店」様に車椅子を作成していただき、尿が身体に付着しないようにした所、改善しました。また車椅子を使用する事で床ずれのリスクが減るで生活の質の上昇が期待されます。下半身麻痺が生じ改善が認められなくとも、うさぎさんの生活の質を落とさないように病気と向き合っていく事が大切です。赤:変形した脊椎尿焼けによる湿性皮膚炎「ゆるやかゆきち日用品店」様の車椅子車椅子を着用したおしゃべりちゃん