今回は院長の愛兎のもなかちゃんについて紹介します。【患者背景】うさぎ(ミニウサギ)、10歳、避妊雌、主訴は定期的な臼歯カット【現病歴】臼歯の不正咬合【治療、経過】定期的な臼歯のカットを行っている。咀嚼することで歯が摩耗するため硬い1番刈りの牧草を食べてもらい、排便量や便1粒の大きさを見ながら定期的なカットを行う。【考察】うさぎの不正咬合は、遺伝性、不適切な食事(ペレット過多、牧草不足)、飼育環境(ケージなどの人工物を噛む事による顎のズレや歯の折損)、事故(落下や打撲によるもの)などが原因で嚙み合わせのズレが生じます。うさぎは全ての歯が常生歯で切歯(前歯)は一か月で約1cm、臼歯(奥歯)は一か月約1mmほど伸びます。牧草等の繊維質が多い物を咀嚼する際に削れていきますが、嚙み合わせのズレがあると削れず伸びる箇所が出てきます。これを「不正咬合」と呼びます。不正咬合のサインは以下のなります。1,食欲不振、食欲低下や偏食2,流涎により顎下や前肢の内側が濡れる3,流涙や眼球突出、鼻汁不正咬合の処置は伸びた歯のカットになります。切歯(前歯)のカットは無麻酔で行います。臼歯(奥歯)のカットについては、無麻酔or麻酔下でのカットでメリット、デメリットはそれぞれございますが、論文上では麻酔下でのカットがスタンダードになっておりますので、当院では麻酔をかけての処置になります。黄色、過長した臼歯